「・・・でも、断るつもりだったし・・・」
「なんで?数学の偉い人の所で勉強できるんでしょ?」
日番谷に話が来ているのは、数学界では有名な人のところに留学してみないかという話だった。
なんでも、日番谷の噂を聞いて直々に誘いが来たらしいのだ。
それを他の数学教師や校長が喜んでいたのを見て、雛森が日番谷に訊ねたのだ。
日番谷のためになると思っていたから。
「・・・別に今のままで良いし・・・」
「もっと高めてみようとか思わないの?」
「別に」
「・・・・・・」
日番谷の無情な物言いに、雛森は何も言えない。
決めるのは日番谷だと分かっているから―
でも、一つだけ雛森自信、聞いてみたいことがあった。
「・・・もしかして、私と離れ離れになるから・・・とかじゃないよね?」
恐る恐る。
「・・・それもある」
日番谷はボソボソと言った。
それを聞いて雛森は意を決したように言い始める。
「私のことは気にしないで!!!日番谷くんと会えないの寂しいけど、でも、それでも日番谷くんのためになるなら、
私嬉しいよ!!!日番谷くんがしたいこと、私のせいで出来ないのは嫌だし・・・」
自分のせいで諦めてほしくない。
たとえ会えなくなったとしても。
そんな思いを抱えながら日番谷に言った。
「・・・本当に良いのかよ?もし、俺が行きたいって言っても」
「うん!!!」
日番谷の問いに、はっきり答える。
「・・・もう少し考える」
言って、再び箸を持って食べ始める。
雛森も食べ始めた。
どうなるのかは貴方次第ー
+あとがき+
あら?
まさかの新展開?!
自分でもびっくり(え
浮かんだから書いてみたけど、まさかだよ本当に。
果たして日番谷はどうするのか?!
続きは[決断の時]で。
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