[疑惑]

夕食を摂っていた雛森は、目の前にいる日番谷を凝視していた。

「・・・なんだよ」
それに気付いた日番谷は顔をしかめた。
「ねぇ・・・一つ聞いても良い？」 「なんだよ・・・」

「日番谷くんに留学しないかって話が来てるの、本当？」


ピタ。
日番谷の食べ進める箸が止まった。

「・・・・・・」
「本当？」
「・・・知らねぇ」
言って、また食事を再開しようとする。 が、雛森が箸を持っていない手で掃った。
「・・・なんだよ？」 「本当か聞いてるでしょ？」 「・・・だから知らねぇって」
言いながら日番谷は箸を置いた。
「だって、さっき明らかに止まったでしょ？箸が!!!」 「・・・・・・」 「なんで大事なこと相談してくれないの!?」 「・・・はぁ・・・」
日番谷は特大の溜息を吐いた。
「ねぇ」 「・・・話が来たのは事実だ」 「やっぱり」
言って雛森も箸を置いた。


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