[ある日の光景]
「あれは・・・」
廊下を歩いていた吉良は庭の奥のほうに驚くべき光景を目の当たりにした。
「もう、日番谷くん。こんなところでしたらばれちゃうよ・・・」
「良いだろ別に。どうせここの庭の主は知ってるんだし」
「良くないよ!!」
それは今まで吉良の見たこともない様子の日番谷と雛森。
特に雛森のほうは怒っていながらも甘えたそうな顔をしていて、霊術院で六年一緒だったが見たこともないものだった。
ああ・・・僕に春は無いな・・・と肩を落とす。
この二人が付き合い始めたことは自隊の隊長のところに来ていた松本に聞いたが、そのときはとても落ち込んだものである。
「しかし、こんなところでいいのかな?」
少し疑問に思う吉良。
いくら隊長が知っていたとしても、隊員は知らないはずだし・・・、と。
そんなことを考えていると書類を持った自隊の隊員が通りかかった。
「こんにちわ、吉良副隊長!!!」
「ああ・・・こんにちわ」
そしてその隊員達も通り過ぎながら、庭の奥に目を向けた。
「あら、日番谷隊長と雛森副隊長。本当に仲がよろしいのね」
「ていうか、付き合ってるって噂知ってる?」
「うんうん。てかいつくっついてもおかしくないって皆で言ってたじゃない」
皆!?
「本当に幸せそうで良かったわ」
「でも市丸隊長が『その噂は禁句』っておっしゃってたわよね。なんでかしら?」
「さぁ?誰かが日番谷隊長か雛森副隊長のことが好きだったからじゃないの?」
あの狐目なんていう入れ知恵を隊員にしてるんだ!!!!!
しかも、明らかに自分に対してじゃないか!!!!!!!
自隊の隊長の犯した罪にイライラしてきて、なにかお仕置きをするために執務室へ戻ることを決めた。
吉良はもう一度庭で二人だけの時間を過ごしている二人を見た後、足早にその場を後にした。
+あとがき+
この話はテスト期間中に思いついて、紙に走り書きしたものです。(後日加筆修正
日雛←吉の定番スタイルで。
長編のために吉良の練習がしたくて、ネタ探してて思いついた物。
実は良き日シリーズ前の設定だったり♪
これからもたまに吉良を出していきたいと思います。
動かせるキャラを増やすのだ!!!!!!
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