「やらんて」
市丸が突っ込む。
「・・・ギン、本気で言ってるのかしら?あんたが持って来たけど、焼いたのは私よ・・・?それに雛森もいるんだから、隊長もいなきゃ駄目に決まってるでしょ」
「・・・・・・」
「乱菊さん・・・」
松本の言葉に顔を赤くする二人だった。
「そや。ボクも乱菊がいるからいるんや」
市丸が当たり前のように言う。
「・・・秋刀魚、いらないのね?」
「なんでや」
「・・・さて、次は鯉でも焼こうかな」
松本は一通りの処理をして言う。
「鯉?食えるん?」
「安心して、あんたの口には入らないから」
「・・・なるほどな」
遠くで聞いていた日番谷は、『鯉』の意味を理解して呟く。
「なに?日番谷くん、どうしたの?」
「いや、なんでもない」
これからどうなるか楽しみだ、と思いつつ二人を見る。
「ん?なんでや?」
「・・・あんたがその鯉になるからよ!!!」
「なんやて?!それは勘弁や!!!!」
市丸は走って逃げる。
「逃がすわけ無いでしょ!!!!・・・あ、秋刀魚そこに置いておきましたんで、食べてくださいね、隊長、雛森」
言って、追いかける松本。
「・・・・・・」
「・・・凄いね、今日も」
その様子に呆気に取られる。
「そうだな。・・・さて、秋刀魚でも食うか」
「うん!!!!あ、そうだ!!!」
「なんだ?」
「あのね、美味しそうな松茸を貰ったんだ」
「おぉ」
「今日の夜、炊き込みご飯作るね」
「あぁ、楽しみにしてるな」
走り回る二人を眺めながら、秋刀魚を味わっていた。
+あとがき+
ギン乱含。
なんか、酷いことになってるけど;;;;
ま、これがうちのギン乱。
季節物シリーズの一つです。
書いてて楽しかったw
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