暫くして雛森は葡萄を一房載せた皿を持って戻ってきた。

「なにしてきたんだ?」
「あのね、おじさんに頼んで食べるための葡萄獲ってこようと思って。そしたらね、冷えてる葡萄をサービスしてくれるって言ってくれたんだ」
「そうか」
「うん!!!ほら食べて!!!」
「おう」

日番谷は1粒取り、皮を剥いて口に放り込む。
雛森も食べる。

「・・・美味い」
「本当だね!!!」

二人で向かい合う。

「なかなか冷えてるな」
「本当・・・冷たくて良いね」
「ああ・・・」

暫く二人は葡萄を食べ続けていた。

「・・・・・・」
「・・・なんだよ・・・」

いきなり日番谷を凝視し始める。

「機嫌直ったかなぁって」
「・・・・・・まぁな・・・」
「良かった!そう言ってもらえるとすっごく嬉しい」
「そうか?」
「うん!!私でも力になれるんだなぁって・・・」
「雛森・・・」
「さ、葡萄も取ったし、帰ろっか!」

そう言って無くなって皮と房だけになってしまった皿を持って立ち上がる。

「・・・いい」
「え?」
「・・・少し散歩して帰るか?」
「・・・うん!!じゃあこれ片付けてくるね!!!」

雛森はニコニコしながらおじさんのいるほうへ向かう。
内心、日番谷がそう言ってくれたことがとても嬉しかった。


その後、仲良く散歩して帰った。


葡萄のおかげで楽しいときを過ごすことが出来たのだった。


+あとがき+
季節もの果物シリーズ第二弾!!!
果物ネタ、結構楽しいw


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