[葡萄〜楽しい休日の過ごし方〜]

「やったー!!!!葡萄狩りだー!!!!」
「おい、あんまりはしゃぐんじゃねぇ」
「良いじゃん!!!」

そう言いながらニコニコと葡萄園に入る。
今日は尸魂界から出て、現世に来ている。
目的は葡萄狩り。
雛森がどうしても行きたいと言ったので、日番谷が連れてきたのだ。

「はぁ・・・そんなに嬉しいのかよ?」
「だってとても楽しみにしてたんだもん!!!お天気も良いし、葡萄狩り日和だねー」
「暑いだけじゃねぇか」

葡萄狩りのシーズンは夏から秋への季節の変わり目。
二人が来たときはまだ暑さが残っていた。

「もうまたそんなこと言って・・・」
「しょうがねぇだろ、暑いもんは暑いし」
「もう・・・・・・、ほら行こう?中は影がいっぱいで涼しいし」
「・・・おう」

雛森は日番谷の手を握って中に入った。
はさみで早速葡萄を取り始める。
六房ほど、取ったところでやめて、途中にある試食コーナーの方へ行き、ベンチに座る。

「・・・・・・こんなにたくさん葡萄の種類があると思わなかったな・・・」
「・・・そうだな」
「そんなに暑いの苦手?」
不機嫌そうな日番谷を見て言う。
「・・・・・・まぁな」
「・・・あ、そうだ」

雛森は立ち上がり、どこかへ行く。
その姿を日番谷はボーッと眺めていた。


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