「・・・・・・・・・ん・・・・・」
「気が付いたか?」
「ひつがやくん・・・?」

目を開いて最初に日番谷くんの姿が見えて、彼の名を呼んだ。
「・・・たく」
「ここは・・・?」

「四番隊だよ。お前、執務室で倒れたんだよ。睡眠不足だとよ」

日番谷くんが溜息を吐いて私を見た。

「あの・・・その・・・」
「良く分かる」
「え?」

日番谷くんが私を見たまま言う。

「お前は藍染を信頼してたし、憧れてたもんな。」

そう言う日番谷くんが何故か寂しそうに見えた。
それに何故かそんな彼を見たくないと思っている心がある。

「こうやって悩んでも仕方ない「分からないの」

私は日番谷くんの言葉を切った。

「私は、藍染隊長のことが好きだったし、憧れてた。
だから藍染隊長がいなくなったら私には何もないと思った。
でも何故か満たされてる私がいて・・・・・・・・・・・・・・・分から・・・ないの。
・・・なんで満たされるのか・・・私には・・・誰もいないと思ってたのに・・・・・・」

泣きながら必死に話した。
ハッと我に返ったら私はすべて悩んでいたことを口にしてしまっていた。
日番谷くんは驚いた顔をしていた。
でも、それはすぐに戻された。

「俺はお前が何が原因で満たされてるかなんて知らない。
・・・だけど俺はお前を支えられるように努力してきた。
お前が藍染と出会う前の、餓鬼の頃からな」
「え・・・」
「それが・・・お前に届いてないのは分かってたけどな・・・」

日番谷くんは言いながら苦笑いをした。


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