[笑顔のために]
ガー・・・
「うわぁ!!凄い凄い!!!もっとやってもっと!!!」
「これ以上無理っすよ!!」
「ひっつー、もっと氷出してー!!!」
「アホ言ってんじゃねぇ!!!」
十番隊隊舎の庭ではカキ氷作りをしていた。
隊長・日番谷の斬魂刀である氷輪丸を使って―
ここ数日暑い日が続いていた。
そのため、毎日のように十一番隊副隊長である草鹿がやってきて、氷を出せー!!!と日番谷に要求してくるのである。
要求された方としてはとても迷惑な話なのだが。
「副隊長、ちょっとは遠慮したほうが・・・」
「だっていーーーーーっぱい食べたいんだもん!!!」
「俺達は良い思いすることが出来ても、日番谷隊長は霊力削って作って下さってるんですから!!!」
「だったらひっつーも一緒に食べれば良いじゃん!!!」
「だから、そうではなくて・・・」
草鹿の要求を必死で止める斑目だが、全く理解してくれないので困り果てていた。
「・・・しょうがねぇなぁ・・・」
「日番谷隊長!!!」
「もう一回やってやるから、それで諦めろよ?」
「わーい!!!」
「すいません・・・日番谷隊長・・・」
「別に・・・それに俺も欲しいと思ったところだからな」
「えっ!?何故・・・」
斑目が聞いた時にはすでに氷の柱を立て、自分の分の氷を採り始めていた。
「・・・一体何に使うんだろうか・・・まさか、一人でカキ氷とか・・・」
斑目は日番谷がいなくなるところを見つつ、疑問に思う。
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